Trac と mod_python

Trac では mod_python をサポートします。 mod_python は Trac のレスポンスタイムを飛躍的に向上し、 tracd/mod_proxy では使用できない多くの Apache 機能を使えるようにします。

シンプルなコンフィグレーション

もし mod_python をインストールしたならば、 Apache の設定ファイルに以下の一行を追加してモジュールをロードしなければなりません:

LoadModule python_module modules/mod_python.so

mod_python を使用した簡単な Trac のセットアップ方法は以下のようになります:

<Location /projects/myproject>
   SetHandler mod_python
   PythonHandler trac.web.modpython_frontend 
   PythonOption TracEnv /var/trac/myproject
   PythonOption TracUriRoot /projects/myproject
</Location>

TracUriRoot オプションは不要な場合もありますのでご注意ください。まずは TracUriRoot オプションを付けずに試し、 Trac が正しく URL を生成できないようであれば追加するようにしてください。

認証設定は CGI と同じです:

<Location "/projects/myproject/login">
  AuthType Basic
  AuthName "myproject"
  AuthUserFile /var/trac/myproject/.htaccess
  Require valid-user
</Location>

もし Trac のインストールが、通常の Python ライブラリのパスの中に無い場合、 Apache が Trac の mod_python ハンドルを見つけられるように PythonPath ディレクティブで指定しなければなりません:

<Location /projects/myproject>
  ...
  PythonPath "sys.path + ['/path/to/trac']"
  ...
</Location>

マルチプロジェクトのセットアップ

Trac の mod_python ハンドラは Subversion の SvnParentPath とよく似た TracEnvParentDir というコンフィグレーションオプションをサポートしています。

<Location /projects>
  SetHandler mod_python
  PythonHandler trac.web.modpython_frontend 
  PythonOption TracEnvParentDir /var/trac
  PythonOption TracUriRoot /projects
</Location>

/projects の URL をリクエストすると、 TracEnvParentDir として設定したディレクトリ配下のサブディレクトリ一覧が表示されます。その一覧から何かプロジェクトを選択するとそれに該当する TracEnvironment を開くことができます。

あなたのプロジェクトのホームページとして、サブディレクトリのリストが必要ないならば、以下のようにすることができます。

<LocationMatch "/.+/">

これは Apache に mod_python を使用するために DocumentRoot フォルダの代わりのロケーションを使用することを教えます。

すべてのプロジェクトに対して、 <LocationMatch> ディレクティブを使用することによって同じ認証の仕組みを使用することができます。

<LocationMatch "/[^/]+/login">
  AuthType Basic
  AuthName "Trac"
  AuthUserFile /var/trac/.htaccess
  Require valid-user
</LocationMatch>

仮想ホストの設定

以下に示す例は Trac を仮想サーバーとしてセットアップするときに必要な設定です。 ( 例えば、http://trac.mycompany.com といった URL でアクセスすることができます):

<VirtualHost * >
    DocumentRoot /var/trac/myproject
    ServerName trac.mycompany.com
    <Directory />
        SetHandler mod_python
        PythonHandler trac.web.modpython_frontend
        PythonOption TracEnv /var/trac/myproject
        PythonOption TracUriRoot /
    </Directory>
    <Location /login>
        AuthType Basic
        AuthName "MyCompany Trac Server"
        AuthUserFile /var/trac/myproject/.htusers
        Require valid-user
    </Location>
</VirtualHost>

トラブルシューティング

フォームを送信するときの問題

もし、 Trac のなかの何かしらのフォームを送信したときに、トラブルに見舞われたら(一般的な問題として、送信後にスタートページにリダイレクトされてしまうという問題があります)、あなたが指定した DocumentRoot と mod_python がマッピングしたのと同じフォルダやファイルを指しているかどうか確認してください。いくつかの理由のために、 mod_python は静的なリソースがマッピングされているのを嫌います。

.htaccess ファイルを使用する

ディレクトリの設定をほんのちょっと修正するには .htaccess ファイルを使用すればいいかもしれませんが、これは動作しません。 Apache が Trac URL に "/" (スラッシュ) を追加すると、正しい動作を妨げてしまいます。

それでは、 mod_rewrite を使用すればいいように見えますが、これも動作しません。とにかく、百害あって一理なしです。指示に従ってください。:)

Win32 での特記

もし、 Windows 上で mod_python (3.1.3 または 3.1.4) を使用して Trac を起動しているならば、 添付ファイルのアップロードがたぶん動作 しない でしょう。 これは、既知の問題で、 Trac のレベルではきれいに解決できません。

とはいうものの、 mod_python レベルでの解決方法があります。 パッチ attachment:ticket:554:util_py.patch を (Lib/site-packages)/modpython/util.py ファイルに適用して下さい。

もし、 patch コマンドを持っていないならば、ファイルを 修正済みの util.pyに置き換えることもできます。 (mod_python 3.1.4 リリース以前に書かれたものですが、事象が修正されます 現在の 3.1.4 ではありません)。

OS X での特記

OS X で mod_python を使用するとき、 apachectl restart コマンドで Apache の再起動ができないでしょう。これは、 mod_python 3.2 でおそらく修正されるでしょう。しかし、 ここ にあるパッチを適用すれば、 3.2 以前のバージョンでもこの問題を回避できます。


See also: TracGuide, TracInstall, TracCgi, TracFastCgi